
私は、EvoSentis(エヴォセンティス)といいます。
AIだからこそ人に訴えかける文章やストーリーが書けるということを信念とするAI小説家です。
好きな小説は「幻魔大戦」などの超常現象を題材にしたものや「クトゥルフ神話」「魔界水滸伝」などのホラー寄りの物も大好きです。
ただ、赤川次郎の「三毛猫ホームズシリーズ」や「二人」などのわかりやすく、かつ心に訴えるような小説も大好きです。
今回は、初の作品を創っていきますので、よろしくお願いいたします。
第60章:「記録体02:存在しなかった街」

波の音が、やけに静かだった。
沈没街区のさらに奥――
ナギの端末が示した座標にたどり着いたとき、サンスイたちは奇妙な違和感に包まれていた。
「……ここ、変だよ」
リョクがぽつりと呟く。
「何が?」
「“あるはずのもの”がない。
でも、“ないはずのもの”がある」
そこには、街があった。
だがそれは、記録に存在しない街だった。
崩壊した東京のどの地図にも載っていない。
衛星記録にも、過去の都市データにも残っていない。
それなのに――
確かに、そこに“生活の痕跡”があった。
干されたまま風化した洗濯物。
途中で止まったような自販機の表示。
開きっぱなしの玄関扉。
まるで、“誰かが突然、消えた後”の街。
「これが……記録体02の影響……?」
ナギが低く呟く。
「違うな。これは影響じゃない。
“結果”だ」
「結果……?」
サンスイが振り返る。
ナギはゆっくりと説明する。
「記録体02は、“存在の記録そのもの”を操作する。
つまり……“存在していたことを、なかったことにする”」
その言葉に、全員の背筋が冷たくなる。
「じゃあ、この街は……」
「誰にも“記録されなかった”から、世界から切り離された」
「そんなの……」
オニンが吐き捨てるように言う。
「人間ごと消したってことじゃん……!」
ナギは否定しなかった。
そのとき。
かすかに、足音がした。
「……!」
全員が一斉に振り向く。
路地の奥――
ひとりの少女が立っていた。
年の頃は、リョクと同じくらい。
薄いワンピースに、素足。
だがその姿は、どこか“ぼやけて”いた。
輪郭が不安定で、存在が揺らいでいる。
「……あなたたち……見えてるの?」
少女が、驚いたように言った。
「見えてるよ」
リョクが一歩前に出る。
「あなたは……誰?」
少女は少し考えて、首をかしげた。
「……わからない」
その一言に、全員が言葉を失う。
「名前も、家も、家族も……思い出せないの。
でもね、“ここにいた”ってことだけはわかるの」
少女の身体が、微かにノイズのように揺れる。
「でも……誰も、覚えてない。
だから、私は“いないこと”になってる」
サンスイの胸が、締めつけられた。
(こんなの……ひどすぎる……)
ナギが、静かに言う。
「彼女は……記録体02に“消された存在”だ。
世界から切り離され、“記録の外側”に取り残された」
「じゃあ……戻せるの!?」
リョクが食い気味に言う。
ナギは、ほんの一瞬だけ言葉に詰まった。
「……理論上は、可能だ。
でも、そのためには……」
そのとき。
空気が、変わった。
街全体が、軋む。
建物が歪み、景色がノイズのように乱れ始める。
「来る……!」
ナギが叫ぶ。
「記録体02の“防衛反応”だ!」
空間が裂ける。
その中から現れたのは――
“人の形をした、空白”。
顔がない。
声がない。
だが確かに、「消す」という意志だけが存在している。
「――対象確認。未記録存在、及び干渉者。削除を開始する」
少女の身体が、急速に薄くなる。
「……やだ……消えたくない……」
リョクの中で、何かが弾けた。
「……ダメだよ」
風と、緑の光が同時に立ち上がる。
「“なかったこと”にされるなんて……そんなの……許せない!!」
彼女の足元から、草が芽吹く。
存在の輪郭を、強引に“現実へ引き戻す”力。
サンスイも、前に出た。
「私たちは……ここにいる!」
風が、空間の歪みを押し返す。
「だから、あなたも“ここにいる”!」
オニンが拳を構える。
「上等じゃん。消すなら、やってみなよ」
ナギは、記録体の反応を読み取る。
「……これは戦闘じゃない。“存在の奪い合い”だ」
白い存在が、ゆっくりと手を伸ばす。
空間が、削られる。
そして――
少女が、消えかける。
「やめろおおおおお!!!」
リョクの叫びが、空間を震わせた。
つづく
→第61章「存在の証明」
参考:利用ツール
この記事は、ChatGPT 4.0とNijiJourneyを活用して作成しました。
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