※過去にブログにて掲載したものをブラッシュアップして再掲しています(当時2009/10/17)
私は、2008年以前は外回り営業で愛煙家だったので、安くて喫煙できちゃう喫茶店によく行っていました。
皆さん、コーヒーはどちらで飲みますか?
そのときのコーヒー屋さんの選択基準は以下の2点でした。
- タバコが吸える
- 安い
タバコを吸わなくなって、先日にやっと7年(当初この記事掲載時点は1年)がたちました。
やめるためには、3日坊主になろうが「やめよう!」と思った気持ちに立ち戻って、もう一度タバコとマッチを折ることです笑 私はこれを1ヶ月ほぼ3日に一回やってました。吸う楽しさも知ってるからずっと禁煙者ですが得られるメリットも多く喫煙はしないです。
今回は、禁煙のお話ではありませんでした笑
なので、基の路線に戻しますが、今現在の私が喫茶店を選ぶ時に重要視するのは以下の2点です。
- その時間を大事にできること
- コーヒー自体に魅力がある
最近はいろんなチェーン店が道を挟んで乱立しているようなところも多々見受けられます。
どのお店にもそれぞれのいいところがある。
そんな中で、禁煙中の私(もう吸いませんけど)が選ぶスターバックスについて調べてみました。
※参考図書については一番最後に。
コーヒーを楽しんでますか??
今でこそ「コーヒーを楽しむ」ということが一般的になったけど、70年代とかは、コーヒーはあくまで「眠気覚まし」まずいけどグイ!みたいな感じだったらしいですよね(今でいうドライブ中の眠気覚ましドリンクみたいな感じだったのかなぁ)。
それが、今ではコーヒーを楽しむことができるようになった。これはスターバックスもかなりの寄与をしていますよね
スターバックスのコーヒーへの寄与
なぜそう言えるのか?今やスターバックスはコーヒーが楽しめるカフェの1大ブランドなのはみなさん頷けるところですよね。
スターバックスのハワードシュルツ会長は、「おいしいコーヒーに理解を得ようとがんばってきた」と語っているそうで、こういった想いがまずあって、それを実践していく中で、コーヒーを楽しむことが広がり、そこにスターバックスというブランドができたんでしょう。
ブランドは手段か目的か?
ただ、目的として「スターバックスのブランドを高める」があったわけではなく、「美味しいコーヒーを理解してもらおう」という目的達成の中で「コーヒーのスターバックス」というものが生まれ、広めていく手段の一つになったのでしょうね。
そう、あくまでスターバックスの得たブランドは「副産物」的なものだったのが面白いと感じています。
ブランドを作るとは
最近、仕事でも「自社のブランド」を作らなきゃ。高めなきゃ。という話が出ることあり、その都度「ブランド」に注意が行き過ぎてしまう自分がいます。
「ラグジュアリーなブランドにしよう」とか「逆にお得な感じのブランドにしよう」とか『ブランド』っていうマンションを建てることに躍起になってしまってることが多い気が。
でもそれはそうか?
ブランディングはひとつのミテクレを創造して、そのミテクレを重視してくれる人間心理を捕らえてマーケティングに生かそうとするのだから、そりゃどうしても「ブランドを作る」ことからスタートしてしまうかもですね。
でも、今有名なソニーやスターバックスなどの企業は、その会社の「ここだけは譲れない」「これが強みだ」という会社設立の目的が強くあった会社が多い気もします。
会社の進むべき道が明確で、ゴールに向かって走っていくなかで、「スターバックスは、おいしいと感じさせてくれる良質なコーヒー、良質な空間を創造してくれる」という副産物的に作られたブランドが実は本当に強いブランドを作り上げてるのかなと思う今日この頃です。
最後に(これも参考図書からですが)
そんなスターバックスのハワードシュルツさんの、この副産物的なブランドについて以下のようなお言葉をご紹介します。
「ブランド経営は生涯の仕事です。
ブランドは非常にもろいものですからね。
スターバックスに限らず、
成功している企業やブランドは、
いつまでも成功を保証されているわけではありません。
だからこそ日々努力するのです。」
会社がひた走ってきて、気づけば出来上がってきていたブランド。しかしせっかくのブランドも、会社の目的(スターバックスで言えば「コーヒーをおいしいと理解を得てもらう」)を続けることをやめてしまえば、簡単に水泡に帰してしまうものです。
【参考図書】
ジョン・ムーア著 花塚恵訳
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン
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